谷繁監督“解任”で問われる中日落合氏「GM」としての資質
こういうのをトカゲの尻尾切りというんじゃないか。
48年ぶりの8カード連続負け越し、9日の試合前時点でセの最下位に低迷する中日が、成績不振で谷繁元信監督(45)を休養させたことだ。「苦戦を強いられているけじめをつけてもらうべく休養をお願いした」(佐々木球団社長)というから、事実上のクビだ。
ヤクルト戦前のナゴヤドームで会見を行った谷繁監督は、「与えられた戦力で結果が出せなかった。こういう形で去るのは寂しさも悔しさもあるが、勝負の世界では仕方ない」と話した。
谷繁監督とツーカーの佐伯貴弘守備コーチ(46)も休養し、森繁和ヘッドコーチ(61)が監督代行を務める。
谷繁監督が指揮を執った14年以降の成績は4位と5位。確かに「与えられた戦力」で結果が出せなかった。采配や選手起用にも問題はあったろう。しかし、それ以前に「与えられた戦力」は問題だらけ。中でもドラフトはヒドかった。
落合GMが誕生した13年のオフ以降に入団した選手で、モノになったのは又吉と祖父江の中継ぎ投手2人くらい。特に14年は大学、社会人、独立リーグから9人も獲得したものの、戦力らしい戦力になったのはひとりもいない。即戦力にこだわり、将来性ある高校生には目もくれなかったにもかかわらずだ。