協会の思惑も後押し “ハリル解任論”タイ戦勝利でも消えず
■ハリル氏を招聘したのは原博実氏
それよりも、ハリルホジッチ監督の能力に疑問符がつきまとい、選手の間からも「ハリルのままでは取り返しのつかないことにならないか」と懐疑的な声が出始めているという。
たとえばタイ戦に先発し、ゴールを決めた左FW原口の起用法。このポジションのレギュラー格・MF清武弘嗣(26=セビリア)のコンディション不良でタイ戦先発のチャンスが巡ってきたが、1日の最終予選初戦のUAE戦ではハリルホジッチ監督が原口をデタラメ起用し、それもあって1―2で敗れた。
UAE戦の後半9分に1―2とリードされるとハリル監督はFW宇佐美、FW浅野を投入。FW本田とともに前線に並べ、30分にはボランチのMF大島をベンチに下げてFW原口を送り出した。FWが本職の原口はDFラインの前で守備に心を配るハズもなく、何度も何度も攻撃参加しては相手ゴール前で“日本人アタッカー陣の大渋滞”を巻き起こし、かえって攻撃が手詰まりになった。
ハリル監督は15年6月、W杯2次予選初戦のシンガポール戦でも、同じように後半途中からボランチに原口を置き、その原口が慣れないポジションで好き勝手に動いて日本は攻撃スペースがなくなり、結果的にゴールが遠のいてしまった。最終的に日本はシュートを23本放ちながら決定機を生かせず、屈辱的なスコアレスドローに終わった。