協会の思惑も後押し “ハリル解任論”タイ戦勝利でも消えず

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「ハリル監督は身長183センチで立ち姿はカッコいいし弁も立つので、有能なカリスマ指揮官のように見える。しかしながら選手選考、起用法、采配は“二線級”の感が否めません」(サッカージャーナリスト)

 タイ戦の当日、「ハリル辞任危機」「ハリル背水」と報じられたハリルホジッチ監督はタイ戦の勝利にホッとしたのか、試合後の会見で「もっと点が取れたと思うが、勝ててよかった」と上機嫌だった。

「ハリル監督は知らないでしょうが、日本サッカー協会内の覇権争いのゴタゴタが、ハリル解任を後押ししている」と日本サッカー協会事情に詳しいマスコミ関係者がこう続ける。

「日本サッカー協会は今年1月、初の会長選挙を実施して田嶋幸三副会長(当時)が、原博実専務理事(当時)を破って第14代会長に就任。すると原専務理事を2階級下の平理事に降格させ、原専務理事は不快感もあらわわにJリーグに転籍して副理事長に収まった。その原専務理事はザッケローニ元代表監督、アギーレ前代表監督、そしてハリル氏を招聘した責任者。政敵だった原Jリーグ副理事長の息の掛かったハリル監督には、一刻も早くお引き取りを願いたいと田嶋会長は考えているのです」

 タイ戦勝利でクビがつながったハリルホジッチ監督だが、置かれている立場は非常に危うい――。

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