マリー撃破で錦織が全米4強 勝因は驚異の“メンタル制御”
激闘の3時間58分だった。
テニスの全米オープンは7日(日本時間8日)、男子シングルス準々決勝を行い、世界ランキング7位で第6シードの錦織圭(26)が、同2位で第2シードのアンディ・マリー(29)を1-6、6-4、4-6、6-1、7-5のフルセットの末に撃破。準優勝した14年以来、2年ぶりの4強入りを決めた。
直近の対戦ではリオ五輪準決勝で敗れるなど、これまで1勝7敗と苦手にしていた相手を14年のATPツアー・ファイナルで倒して以来、2年ぶりの雪辱を果たした。
リオ五輪で金メダルを獲得したマリーは現在、ジョコビッチ(同1位)以上の安定感で「世界最強」ともいわれる難敵だ。錦織は勝負が決まる第5セット、いきなりブレークに成功し2ゲームを連取するが、第4ゲームでブレークされる。その後は一進一退の攻防が続き、第8ゲームでこのセット2度目のブレークを許すと、続く第9ゲームもキープされ、4-5とリードされる。流れはマリーに傾きかけた。しかし、ここから錦織は怒涛の巻き返しを見せる。