DeNAを完封 広島ジョンソンの人柄は先輩&球団のお墨付き
「初戦の特別な試合で重圧もあったけど、自分の投球ができて良かった」
12日のCSファイナルステージ初戦。広島先発のクリス・ジョンソン(31)がDeNA打線を3安打に抑え、完封勝利を挙げた。
今季15勝7敗、防御率2.15の好成績で25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。昨季も最優秀防御率のタイトルを獲得した優良助っ人に対し、広島は早くも6月上旬に年俸300万ドル(約3.1億円)+出来高の3年契約を提示。オフには巨人などが争奪戦に加わると予想されたこともあり、早期に囲い込んだ。
もっとも、助っ人との長期契約はかえってマイナスに出ることもある。例えば巨人のマイコラスは、2年契約を結んで迎えた今季、3月に右肩痛を訴えて一時帰国。初登板は6月にずれ込んだ。素行も問題視され、マウンドで捕手の小林を怒鳴りつけたり、ベンチでグラブやバットを叩きつけるなど醜態を見せた。
が、ジョンソンは違った。契約締結後の働きぶりを見れば一目瞭然。先輩助っ人のエルドレッドはこう言う。
「彼は性格が凄くいい。日本の生活を楽しんでいる。マウンドでのアグレッシブかつ冷静な立ち居振る舞いを見ても、彼は日本のプロ野球にマッチしていると思うよ。僕ら外国人選手は米球界とのストライクゾーンの違いなどでフラストレーションを感じることはあるが、日本の文化や風習を理解し、吸収しないと日本では成功できない。彼はそれをわかっている」