移籍を決断か FAオリ糸井争奪戦“巨神一騎打ち”の行く末
熱戦が続く日本シリーズの裏で、球界関係者の興味は別のところに注がれている。
「日本シリーズ終了後に始まるFA戦線の目玉、オリックスの糸井(嘉男=35)が方向性を決めつつあるようなのです」と、在京球団の編成担当。糸井は今季、打率.306、17本塁打、70打点と復活し、53盗塁で自身初の盗塁王のタイトルも獲得した。本人は「まだ決められない」とFA権を行使するかしないかの態度も明らかにしていないが、「少なくともFA宣言はする。オリックス残留の可能性は極めて低い」と、この編成担当が続ける。
「オリックスは4年12億円の大型契約を用意して引き留めを図っていますが、本人は返答を保留しています。来年の7月に36歳になることを考えれば、年齢的にこれが最後の挑戦。日本ハム時代から希望していたメジャー挑戦は封印したものの、やはり、環境を変えて勝負したい、という気持ちが強いようです。移籍は間違いありません」
■阪神は金本監督が直接出馬か
行き先は阪神か。スポーツ紙の報道では、〈オリックス残留か阪神移籍か二者択一〉とされている。金本監督が獲得を熱望する阪神は、オリックスと同等の条件を用意。交渉が始まれば、金本監督が直接出馬することも決まっており、一気呵成に口説き落とす方針だというのだが……。