山口、森福に加え3人目も FA権行使の陽岱鋼を巨人が狙う
■台湾市場拡大の目玉
台湾の件とは、巨人が進めているビジネスの話である。今季の巨人主催試合の観客動員数は300万4108人。これは12球団最多で唯一の“大台超え”だが、減少の一途をたどるテレビ中継放映権料を含めて、ビジネス的には頭打ちだ。
「すでにパ・リーグは海外に目を向けています。パ6球団で設立した合弁会社が今年1月、FOXスポーツ台湾と新たに3年間の放映権契約を締結し、今季はパの260試合以上が台湾で放送されました。マーケット拡大のため、巨人も野球人気の高い台湾に興味を示しており、今年6月には川相監督率いる三軍が巨人としては8年ぶりに台湾遠征を敢行し、現地の二軍や大学、アマチームと7試合を行った。今月20日には巨人OBと台湾プロ野球OB選抜のチャリティー試合が行われる予定で、王さん(貞治現ソフトバンク会長)をはじめ原辰徳、高橋由伸の新旧監督に中畑前DeNA監督など錚々たる顔ぶれが参加することになっている。先日のドラフトでは台湾出身のリャオ・レンレイという大型右腕も7位で指名し、現地で大きく報道された。台湾との関係を深める巨人にとって、台湾のスーパースターである陽岱鋼の獲得には戦力以上の意味があるのは確かです」(日本テレビ関係者)
オリックス、楽天は巨人の“沈黙”を不気味に感じているかもしれない。