山口獲得ならローテ完成 巨投から弾き出されるのは誰だ?
巨人がFA交渉を済ませているDeNAの山口俊(29)とソフトバンクの森福允彦(30)の返事は今月下旬以降だという。
もし山口の入団が決まれば、来季の先発ローテはほぼ埋まる。高橋監督は、日本ハムからトレード移籍し、秋の宮崎キャンプに参加している吉川光夫(28)を、「(12年パ・リーグ)MVPを取って力のある選手と分かっている。当然、それぐらいの活躍を期待している」と高評価。この2人にエースの菅野、今季10勝を挙げて侍ジャパンの強化試合にも出場した田口、来季2年契約2年目を迎えるマイコラスの3枚は、来季もローテ入りが確実視される。これで5人。先発はあと1人いるか、いらないかになる。
そんな状況が分かっているリハビリ明けの杉内は、36歳ながら若手ばかりのキャンプに参加し、首脳陣にアピールしている。輝かしい実績があるため、高橋監督も復活をサポートしたいところだろう。今季未勝利に終わったドラフト1位ルーキー桜井らも控えており、先発争いは一気に激しさを増している。
■“奥村事件”のトラウマ
しかし、今季の年俸がBランクの山口を獲得すると「人的補償」が発生する。プロテクトできるのは「28人」。FAで補強する代わりに、そのプロテクトリストから外れた誰かが“身代わり”としてDeNAに取られるかもしれないというルールである。球界関係者がこう言う。