GM要請明かす 巨人阿部“一塁専任”に他球団大喜びのワケ
「戦う方からすると、大歓迎ですね」
セのある球団の中堅野手がこう言った。
24日の契約更改で6600万円ダウンとなる2億6000万円でサインした巨人の阿部慎之助(37)。その後の会見で、堤GMから「来年は一塁でフル出場して欲しい」と要請されたことを明かしたことに、冒頭の選手は「つまり、ファーストからの再コンバート案は完全に消滅して、来季もキャッチャーをやらないということですよね。助かりますよ」と言うのだ。
阿部は今季、本来なら捕手をするはずだった。就任直後の高橋監督と話し合い、「捕手復帰」で2人の考えが一致。しかし、キャンプの故障で出遅れると、結局、一度もマスクをかぶらないままシーズンを終えた。正妻の座は3年目の小林誠司(27)が射止めて最多の129試合に出場したものの、別の球団のコーチもこう言うのである。
「詳しくは言えないが、小林は投手によって配球の傾向が極端に出る場合がある。投手との呼吸が合ってないように見えることも多く、キャッチングの悪さにマイコラスが試合中のマウンドで激高するなんてシーンが今季もあっただろ? 投げにくそうにしている巨人の投手が実は多い。経験も実績も違うから比較しては気の毒だけど、阿部がマスクをかぶればそういうことはないだろうからね。その差は大きい」