青木JGTOに早くも暗雲…松井功副会長めぐる裁判ドロ沼化
この問題は根が深い。そもそも海老沢勝二前会長体制で経費削減のためシステム会社として新しくA社を選定した。経費と労力をかけて移行の準備を進めていたが、新体制になってひっくり返ってしまった。海老沢体制以前から契約を結んでいたI社との契約続行を決めたのだ。
正式な手続きを踏んで新システム会社への道筋をつけたにもかかわらず、白紙に戻された海老沢前会長の怒りは凄まじかった。海老沢氏を直撃した折にも「これは裁判になると思うよ」と厳しい表情で語っていた。
A社は「今は微妙な時なので担当者不在ということで」というコメント。
渦中の松井副会長は7日、「そもそもシステムのことなんか何も分からないんだから」と困惑の口ぶり。しかし訴訟の経緯について聞かれると「何でこんなに書かれるのか分からない。普通に生きているだけで、事件を起こしたわけでもないのに、自分の名誉を傷つけられて……」と説明。
そのうえで「何も悪いことはしてないのだから、辞める理由はない」と明言している。
人気低迷の男子ツアーを巻き込む裁判だけに、その行方次第では青木体制へのダメージも考えられる。
(ゴルフジャーナリスト・小川朗)