マスターズとGS初制覇へ 錦織圭が迫られる“2つの決断”
世界ランク5位で今シーズンを終えた錦織圭(26)が、公式アプリで来季前半の出場日程を発表。1月1日開幕のブリスベン国際を皮切りに7月の全英まで12大会(その他2月にデビス杯)を戦う。
今年はリオ五輪で、日本選手としては96年ぶりのメダル(銅)を獲得。自身はそれ以外にも、3年連続でツアーファイナルに出場し、マリー78勝、ジョコビッチ65勝に次ぐ、自己最多の58勝(21敗)を挙げたことを評価した。
2014年の全米オープンで男子のアジア出身選手としては初のグランドスラム(GS)決勝進出を果たしてから、はや2年。錦織に大きな成長は見られない。そればかりか、今季は6月のゲーリーOP2回戦を左脇腹痛で棄権すると、その影響で7月の全英も途中棄権。多くの日本人ファンを集めた10月の楽天オープンも2回戦の第1セット途中に臀部負傷で会場を後にした。
昨年も全英(左ふくらはぎ痛)とパリバマスターズ(左脇腹痛)をそれぞれ棄権。14年も、3月のマイアミOPを股関節痛でリタイアしている。5月のマドリード・オープンは、決勝でナダルと対戦するも第3セット途中に腰痛を訴え、無念の準優勝となった。要するに、錦織の体は毎年のように悲鳴を上げているのだ。