W杯独走の高梨沙羅に鬼門 次戦ドイツ大会では2年前苦戦
4度目の総合優勝を目指す女子ジャンプの高梨沙羅(20)。W杯次戦はドイツ・オーベルストドルフ大会(1月7、8日)に決まった。
今季ここまで4戦で3勝を挙げ、W杯ランキング1位(360得点)を独走する高梨にとってドイツ大会は鬼門だ。
ジャンプの本場である欧州の中でもドイツの台は特殊とされ、高梨は助走路や踏み切り台への対応に苦戦してきた。昨季はオーベルストドルフで2連勝したが、14-15シーズンは同じコースで3位に終わると、その後はスイス、ルーマニアと2大会連続で優勝を逃した。オーベルストドルフで助走、飛躍を試行錯誤した結果、フォームを乱したのが原因だった。その後は持ち直したものの、ドイツ大会からの不振が響いて最終的に女王の座から陥落した。
今季はドイツ大会後に日本で4試合が組まれている。札幌、蔵王と高梨が比較的、得意とするジャンプ台とはいえ、直前のドイツで再びフォームを崩せば、ライバルの追随を許して一昨年の二の舞いになりかねない。
高梨の総合優勝はドイツ大会での跳躍にもかかっている。