阪神・藤浪ローテ入りがハム大谷WBC野手起用のカギ握る
侍ジャパンの小久保監督が3月のWBCを戦うに当たり、大きな期待を寄せている選手がいる。
「昨年11月の強化試合メンバーとして招集された阪神の藤浪晋太郎です。ダルや田中、マエケンといった日本人メジャーの先発投手の侍入りが不透明な中で、小久保監督はこの藤浪をどうにかローテ投手として引き上げたい。侍入りは間違いないでしょう」(球界関係者)
藤浪は昨年末に発表された本戦の先行メンバーからは漏れたが、強化試合では「第2先発」としてオランダ戦に登板。3回2失点とそれなりの結果を残した。
「小久保監督は、先発ローテ入りが確定的な大谷(日本ハム)や菅野(巨人)は放っておいても何とかなるし、則本(楽天)も十分に力があると見ている。藤浪は最速160キロの力強い速球がある一方で、昨季は制球を乱して自滅する投球が目立った。技術や考え方の部分を微調整すれば、先発としてやれると考えているようです」(前出の関係者)
小久保監督は先日、日刊スポーツのインタビューで大谷について、「先発が揃うんであれば、野手メーンを考えようと」と語っている。これを実現させるには、藤浪の存在は必要不可欠。65球の球数制限がある1次ラウンドはもちろん、2次ラウンド以降も菅野、則本に次ぐ先発3番手として計算が立つかどうかがポイントになるだろう。
4日に自主トレを行った藤浪は、初詣で大吉を引いたことを明かした。侍ジャパンにも吉兆をもたらすことができるか。