議論なしで稀勢の里推挙 機能不全“横審”が大相撲を滅ぼす
ブログの中で「もともと相撲よりゴルフが好き」とあるのだから、すべて本音ではないか。こんなのが委員長ではマトモな審議ができないのも無理はない。
守屋委員長と同じく任期満了となる大島委員は「守屋委員長とも話したが、我々の引退に(稀勢の里が)花を添えてくれるなあって」と、呵々大笑。これでは自分たちの花道を飾るために日本人横綱をつくったのではと疑われても不思議ではない。
評論家の中澤潔氏は「横審は決して相撲協会の応援団ではない。本来ならば、こういう時こそ待ったをかけるのが横審の仕事ではないか」と話している。
過去には横綱昇進の声が高まる中、横審にソッポを向かれ、悔しさをバネに横綱に上り詰めた力士もいる。近年では63代横綱の旭富士だ。
大関旭富士は89年1月場所から5月場所まで優勝同点、次点、優勝同点の成績で40勝(5敗)をあげた。横綱昇進の基準である「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」に該当するといわれたが、一度も優勝のない北尾(後の双羽黒)が横綱に昇進した後、不祥事で廃業した一件がネックとなり、横綱昇進基準が厳守されて横綱昇進は消えた。しかし2年後の5月、7月場所に連続優勝して昇進を果たした。