議論なしで稀勢の里推挙 機能不全“横審”が大相撲を滅ぼす
もっとも、今の横審にそれを求めるのは八百屋で魚。耳を疑ったのは、千葉大学名誉教授の守屋秀繁委員長(75)の発言だ。
「(去年は豪栄道と琴奨菊の)2大関の成績が(優勝後に)振るわなかった。そういうことが(稀勢の里にも)なければいいと八角理事長に聞いた。そうしたら、『非常に安定した力の持ち主』と言われた」
本来すべき審議をハナから放棄。相撲協会のお目付け役のはずが、逆に意見を求めているのだから本末転倒である。
■「横審は相撲協会の応援団ではない」
そもそも、この1月末で任期満了となる守屋委員長には相撲に対する熱意なんてあるのかどうか。少なくとも自身が書いている「名誉教授のブログ」を読むと、そう思わざるをえないのだ。
「横綱審議委員長も来年1月末で任期満了ですので、そのあとは相撲に邪魔されずゴルフに精進できるでしょう」(16年10月2日)
「取り敢えず横審委員長の任期が終わる来年1月末までは真面目に相撲を見ます」(同7月17日)