議論なしで稀勢の里推挙 機能不全“横審”が大相撲を滅ぼす

公開日: 更新日:

 もっとも、今の横審にそれを求めるのは八百屋で魚。耳を疑ったのは、千葉大学名誉教授の守屋秀繁委員長(75)の発言だ。

「(去年は豪栄道琴奨菊の)2大関の成績が(優勝後に)振るわなかった。そういうことが(稀勢の里にも)なければいいと八角理事長に聞いた。そうしたら、『非常に安定した力の持ち主』と言われた」

 本来すべき審議をハナから放棄。相撲協会のお目付け役のはずが、逆に意見を求めているのだから本末転倒である。

■「横審は相撲協会の応援団ではない」

 そもそも、この1月末で任期満了となる守屋委員長には相撲に対する熱意なんてあるのかどうか。少なくとも自身が書いている「名誉教授のブログ」を読むと、そう思わざるをえないのだ。

「横綱審議委員長も来年1月末で任期満了ですので、そのあとは相撲に邪魔されずゴルフに精進できるでしょう」(16年10月2日)

「取り敢えず横審委員長の任期が終わる来年1月末までは真面目に相撲を見ます」(同7月17日)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議