陽岱鋼は台湾代表辞退…巨人FA選手に見る「古傷再発率」
巨人にFA加入した陽岱鋼(30)が25日、WBCに出場する台湾代表を辞退したことが分かった。昨秋に右脇腹を痛めており、球団が移籍1年目の体調面を懸念し、ストップをかけたとみられる。陽はこの日、ジャイアンツ球場で「まず、ケガしない体をつくりたい」と話した。
24日には阪神FA移籍1年目の糸井が右膝を痛め、キャンプは別メニューと関西マスコミは騒いでいる。糸井は両膝に故障歴がある。右膝は13年に「内側側副靱帯」を損傷。昨春のキャンプでも痛みが出たいわば「古傷」だ。人気球団移籍で張り切ってしまったのか。このオフ、3人ものFA選手が加入した巨人にとっても対岸の火事ではない。
■古巣時代の故障を巨人で再発
巨人は昨年までの5年間で7人のFA選手を獲得している。そのうち、はっきり分かっているだけで、村田と大竹は古巣時代の故障を巨人で再発させ、戦線離脱している。村田は右太もも裏、大竹は右肩を痛めた。
昨季、「下半身の張り」で離脱した片岡も、西武時代に両足全般に故障歴があり、「古傷」を再発させた可能性が高い。右股関節手術からの復活を目指す杉内も、ソフトバンク時代の07年から同箇所を痛めていたという。年数を重ねて進行したもので「再発」とは少しニュアンスが違うとはいえ、古傷を巨人に持ち越したことに違いはない。この2人を加えると7人中4人。再発率は「57%」に達するのだ。