全豪4強入り 穂積&加藤“純国産ペア”躍進の裏側と課題

公開日: 更新日:

■「ダブルスのスペシャリストが必要」

 体格とパワーで劣る日本選手の細かい技術と頭脳プレーが全豪初の4強入りを実現させた。その一方で、「正直、テニス選手はみなシングルスの頂点を目指している」と前出の佐藤氏が続ける。

「準々決勝の相手の一人(ミリヤナ・ルチッチ・バロニ)がシングルスのベスト8にも残っていたので、きっとシングルスを優先させるから準決勝にいけるかもと思いました。穂積選手も加藤選手も『シングルスをやめて、ダブルス一本にして』と言われたら断るでしょう。でも、私は東京五輪に向けて本格的にダブルスのスペシャリストをつくりたい。世界的に見れば海外男子はダブルス専門選手が多くいます。私のペアの相手は外国人選手でしたが、日本人同士となれば、メダルを視野に強化できる。穂積・加藤ペアも、今回の活躍でダブルスへの考えが変わったかもしれません」

 期待の22歳は、どちらの道を歩むのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動