ハラハラの米4勝目 松山英樹の“慎重姿勢”をプロどう見る
安は前半3バーディー、1ボギーで回り通算18アンダー。そのままトップ独走か、と思われたが折り返して10番、11番連続ボギーでスタート時点に後退。その後もスコアを落としてV圏内から消えていった。
松山もバーディーチャンスを決められずにパーセーブが続いたが、焦らずにじっと耐えた。チャンスホールの13番パー5で2オンに成功すると、7メートルのイーグルトライは惜しくも外れるがバーディーを奪って、ついに首位タイ。そしてグリーン手前に池が広がる15番パー5でも5番アイアンで2オンに成功して2パットバーディー。この時点で単独トップに立った。
しかし松山の3組前でプレーするシンプソンが最終日にベストスコア64をマークして一気に首位タイに浮上して先にホールアウト。松山は上がり16番4・5メートル、17番2・5メートル、18番5メートルのバーディーパットを決められずにプレーオフに突入した。
シンプソンは2012年全米オープン覇者であり、米ツアー4勝の実力者。長尺パターのアンカーリング規制から不調に陥り、13年を最後に優勝から遠ざかっていた。