WBC米国代表「主力選手」欠場の裏にオーナーvsGMの確執
WBC米国代表から、また離脱者が出た。
先発の一角とみられていたアスレチックスの右腕ソニー・グレイ(27=昨季5勝11敗、防御率5.69)が、昨季痛めた右肘の状態が思わしくないため、出場を見送るという。
米国では早々と代表入りが決まっていたナショナルズの右腕シャーザーが右手薬指疲労骨折を理由に辞退。故障による欠場は仕方ないとしても、野球の母国である米国代表には、ドジャースのサイ・ヤング賞左腕カーショウ、昨季のナ・リーグ首位打者(3割4分8厘)のDJ・ラメイヒュー(ロッキーズ)らトップ選手は名を連ねていない。GMにジョー・トーリ、監督にジム・リーランドと、かつての名将2人を据え「本気で優勝を狙う」という割には寂しい布陣である。
米国は過去の大会もトップ選手を招集できなかった。米国がドリームチームを編成できない理由は、各球団のオーナーとGMの間に温度差があるからだという。
7日に都内で会見したMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーによれば、WBCへの主力選手派遣に関しては30球団のオーナーから支持を得ているという。