WBC米国代表「主力選手」欠場の裏にオーナーvsGMの確執
中にはレギュラー全選手の出場を容認するオーナーもいるそうだが、抵抗勢力として立ちはだかるのがGMらしい。
マンフレッド・コミッショナーは「GMはチームを整備する立場なので、(故障などで)戦力低下を恐れて(選手派遣に)抵抗している」と説明。主力選手を欠けば、ポストシーズン進出を逃すリスクがあるだけに、各GMともWBCへの協力には消極的なのだ。
同コミッショナーはWBCは野球の世界的な普及を目的としているとし、「GMには大会の重要性を理解してもらうように、今後も働きかけていく」という。しかし、WBCの上がりを期待する経営者側と、自分たちの球団の戦力を整えることを生業とするGM側の利害は一致しないだけに、両者の主張、スタンスは平行線をたどって当然。今後も米国がドリームチームを結成することはなさそうだ。