WBCで急成長の小林は巨人“捕手問題”に終止符を打てるか
「オフに捕手を補強しなかったのは、したくてもFA市場に“タマ”がいなかったから。動向を注視していた楽天・嶋がオフに『生涯楽天宣言』。代表の日本ハム・大野と西武・炭谷は2年契約中だった。ただ、この2人は今年で契約が切れる。もしFA宣言すれば、捕手補強に関心がある巨人は間違いなく手を挙げる。しかしWBCの小林の活躍で状況は変わるのではないか」(球界関係者)
冒頭の高橋氏が言う。
「小林がここ何年かいわれてきた巨人の捕手問題に終止符を打てるかもしれない。代表で正捕手を張った小林がいるのに、大野や炭谷に大金をはたいてFAで獲得するのも、気が引けるというもの。もちろん今季の活躍は必須。昨季のように打率ビリなんて論外だが、球団の補強政策に自力で待ったをかけられるかもしれません」
昨15日のイスラエル戦は「9番・捕手」で出場。4打数1安打で5人の投手をリードした。
もっとも、WBCで予想外の活躍をしようと公式戦の成績が昨季のようなら、何のためらいもなくFA補強に走るのも、また巨人という球団である。