心も体も疲労困憊 4横綱時代の“脱落者1号”は白鵬なのか?
しかし、それも見通しは立たず。現執行部は例外を認める気はさらさらない。仮に白鵬だけ優遇しようものなら、過去に帰化して親方になった外国人力士たちは何だったのだ、ということになりかねない。
さらに白鵬にとって面白くないのが、新横綱稀勢の里(30)の人気ぶり。ある親方が言う。
「白鵬は10年の野球賭博事件、11年の八百長問題でファン離れが著しかった時期に、一人横綱として土俵を支えた功労者。本人もそれを自負している。ところが、稀勢の里の昇進で19年ぶりに和製横綱が誕生するや、途端に脇役扱いですからね。ファン人気は健在でも、メディアは露骨な稀勢の里びいき。中でも顕著なのが懸賞の本数です。今場所、稀勢の里の指定懸賞は300本以上。初日は結びの白鵬よりも多かった。自尊心の強い性格だけに、プライドはズタズタでしょう。『やってられるか』というのが正直な気持ちではないか」
肉体の衰えに加え、モチベーションの低下。やはり引退は近いか……。