心も体も疲労困憊 4横綱時代の“脱落者1号”は白鵬なのか?
4横綱時代が長く続かないことは、歴史が証明している。年6場所制以降は大鵬、柏戸、佐田の山、栃ノ海が肩を並べた11場所が最長。年4場所時代ですら、14場所が限界だった。
今回も真っ先に脱落するのはケガの多い日馬富士(32)、あるいは波の激しい鶴竜(31)だと多くのファンは思っていただろう。しかし、今や最も引退に近い横綱は白鵬(32)だ。
■5日目から途中休場
4日目の相撲で場所前に痛めた右足裏が悪化し、16日に休場届を提出。宮城野親方(元幕内竹葉山)によれば、「右の太ももも腫れている」という。これで通算5度目の休場となったが、昨年9月場所も右足のケガで全休したばかり。白鵬の強みは大きなケガがなかったこと。それが、ここにきて急激に衰えを見せている。
ガタがきているのは肉体だけではない。何より、モチベーションの低下が著しいともっぱらだ。
白鵬は引退後、親方になることを目標にしてきた。親方になる資格があるのは「日本出身か、日本国籍取得者」のみ。母国の父親が帰化に大反対していることもあり、白鵬は何とかモンゴル国籍のまま、「例外」をつくろうとしていた。