開幕初スタメン有力も 巨人岡本にかかるコーチ2人のクビ
高卒3年目、岡本和真(20)が初の開幕戦に臨む。左翼でスタメン出場が有力。30日、東京ドームで前日練習を行い、「楽しみ。(オープン戦全試合)使っていただいたのでしっかり頑張りたい。(外野守備は)打球の判断が難しいけど、試合に出て経験するのが一番。ずっと一軍にいられるように、チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。
オープン戦は打率・241ながら2本塁打。持ち前の長打力を買われ、生き残った格好だ。「打撃はずっと二岡コーチとやってきたことを出せるようにしたい」と“師匠”の名前を口にしたように、昨季の二軍打撃担当から一軍に配置転換となった二岡打撃コーチと二人三脚でやっている。同コーチは数種類のティー打撃を取り入れるなど、打撃練習を改革中だが、最下位だったオープン戦のチーム打率は、12球団唯一の1割台となる・196と結果は出ていない。期待の愛弟子の今季の働き次第で「名コーチ」と呼ばれるのか、はたまた正反対の「クビ」の可能性もなくはない。
■3年連続V逸なら大粛清
「ほぼ専属の師弟関係だけに、もし球団期待の岡本が今年も台頭しないようなら、二岡コーチのせいにされても不思議ではない。高橋監督と同世代の若手コーチ育成という球団方針はあるものの、オープン戦とはいえ、大補強したのに1割台はひど過ぎるとの内外の指摘もある。岡本ひとりの問題ではなく、打線が貧打で今年もV逸しようものなら、村田ヘッドコーチも責任を負う立場。球団というより監督が参謀役に指名していることで残留しているが、3年連続V逸なら大粛清でしょうからね」(球界関係者)
高橋由伸監督(41)は「いいものを出して欲しい。オープン戦中盤で安打が出なくなったけど、一年間やり続けられるかだから」と岡本に期待した。若手有望株とこのコーチたちは運命共同体の関係にある。