マリナーズ岩隈 ベテラン特権生かした“スロー調整”の狙い
マリナーズ・岩隈久志(35)が4日(日本時間5日)のアストロズ戦に先発として登板。6回2失点で負け投手となった。試合はアストロズが2―1で勝った。
昨季、自己最多の16勝(12敗)をマーク。キャンプ、オープン戦と、エース右腕ヘルナンデス(ベネズエラ)らWBC各国代表の投手が急ピッチで仕上げるのを尻目にスロー調整を続けてきた。
首脳陣から容認されたメジャー6年目の特権を生かし、ブルペンでの球数は多くても30球程度。少ない球数でキレや制球よりも、投球フォームのバランスを重視した投げ込みを行ってきた。オープン戦は6試合登板と、昨季までとほぼ変わらないが、投球回は17回3分の2でメジャー移籍後最少にとどめた。オープン戦の防御率7.13は自己ワーストも「仕上がりは悪くないので問題ない」と自信たっぷりに話している。
岩隈がスロー調整に徹したのはシーズンを通じて安定して働くため。これまではスタミナ切れもあったが、ポストシーズン進出争いが熾烈になる終盤戦を見据えて体力を温存する狙いがある。