相手投手は“歩かせOK”勝負…DeNA筒香を悩ます四球禍の壁
そこへいくと、筒香は開幕4試合で13打数1安打の打率.077、0本塁打、1打点。この日も、菅野ら巨人投手陣相手に3打数無安打(1四球)。すべてボテボテの内野ゴロとらしくない姿である。侍ジャパンの4番として先のWBCを戦い抜いた疲労もゼロではないだろうが、横浜OBがこう言った。
「例えば開幕1、2戦目の神宮は雨模様で風が右翼から左翼方向に吹いていた。左打者の筒香に対し、引っ張った打球では長打が出にくいと踏んでか、ヤクルトバッテリーは内角中心で最悪、四球OKの攻め方をしてきた。この日の巨人戦も甘いコースへの投球はほとんどなかった。今季は走者なしの場面では単打ならOK、走者を背負ったときは四球も辞さないという攻め方をされると覚悟した方がいい。しかも、いまのDeNA打線は筒香の後ろを打つ打者たちの状態がイマイチ。ヤクルトとの3戦目は5番以降の打者が計24打席無安打(3四球)。この日も、筒香が3打席目に四球で出塁したが、得点に結びつかなかった。筒香自身、自分で決めようという意識が強過ぎるのか、ボール球、難しい球に手を出すケースが目立つ。今後は、はやる気持ちを抑えることも大切です」
筒香が押しも押されもせぬ大打者になるために、越えなければいけない壁はまだありそうだ。