長期離脱にスカウト騒然…大谷の今オフ「米移籍」消滅か
■栗山監督のミスリード「すべては自分の責任」
右足首に不安を抱えたまま開幕を迎えた大谷に対して、栗山監督は全力疾走と右足でベースを踏むことを禁じた。怠れば本気で怒ったものの、選手がいったんグラウンドに出ればベストを尽くすのは当然だし本能でもある。
ましてアウト、セーフのタイミングが微妙であれば全力で走るし、無我夢中でベースを駆け抜けようとするに決まっている。「すべては自分の責任」と栗山監督が言うように、右足首の不安で下半身の鍛錬が十分でない、全力疾走もできない選手を実戦で使い続けた指揮官のミスリードが今回のケガを誘発したと言っても過言ではない。
大谷は昨年の契約更改の席上で、球団から今オフ以降のメジャー挑戦を容認された。さる日本ハムOBによれば、「今オフのメジャー挑戦は既定路線だった」そうだ。
「大谷は年明け、親しいマスコミ関係者にメジャー挑戦する旨を打ち明けています。それも、明らかに今オフの移籍を念頭に置いた口調だったといいます。栗山監督も大谷がいなくなるかもしれないから、とにかく若手を育てなければならないという趣旨の話を周囲にしたと聞きました。それも今オフ、移籍の可能性が高いからでしょう。投打に非凡な才能を発揮する大谷を預かる側にしてみれば、一日も早くメジャーに送り出してやりたいのが本音。何より10年ぶり日本一の功労者だし、投手生命にかかわるケガや故障、それこそ肩や肘を壊したりしてからではバッシングされるし、世間から何を言われるかわかりませんからね」