2号ソロで打率5割 “打者大谷”成長理由は技術より意識改革
試合には負けたが、バットで見せたのが日本ハムの大谷翔平(22)だ。
5日のロッテ戦は4打数2安打2打点。六回の2号ソロは、打った瞬間、それと分かる痛烈なライナー性の打球だった。
試合後は「(先頭打者で凡打に倒れた九回は)しっかり塁に出ていれば、また違う展開になったかもしれなかった」と唇を噛んだものの、開幕5試合で2本塁打、20打数10安打の打率5割。3割20本をクリアした昨季と比べて成長したのか。城石打撃コーチは「前の打席でやられたボールを積極的に狙っている意図は見えます」と、こう話す。
「例えば、西武との開幕戦。1打席目は菊池雄星の内角への意識付けに苦しんで三振。しかし、2打席目はその内角球を右翼に打ち返した。こうした打撃は経験がものをいう。この調子で経験を重ねれば、ますます成長していくでしょうね」
この日の1打席目はスタンリッジの内角の落ちる変化球に苦しんで三振を喫したが、次の打席は同じ球を2球続けてファウルで粘った末に、甘く入った内角球を二塁打にした。あえて勝負球を狙うことで、相手にダメージを与える意図に違いない。