競泳男子 瀬戸と萩野に立ちはだかる“ハンガリーの刺客”
世界選手権(7月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねた競泳日本選手権初日(13日)の男子400メートル個人メドレーで優勝(4分10秒44)した瀬戸大也(22)、2位の萩野公介(22)。揃って代表内定を勝ち取り、「世界選手権はワンツーフィニッシュしたい」と口を揃える2人には、開催地ハンガリーのベテランスイマーが立ちはだかりそうだ。
今季好調なダビド・ベッラスト(28)だ。過去の五輪にはロンドン、リオと2大会連続で出場しているものの、いずれも平凡なタイムで予選落ち。これまで世界では無名だったベッラストが、今季は出場した大会で好記録を連発し、3月のゴールデンツアー(フランス・マルセイユ)では4分10秒01で優勝。この記録は瀬戸、萩野の日本勢2人を抑えて、今季のシーズンベストである(14日現在)。
ハンガリーメディアの取材にベッラストは「特に練習やトレーニングを変えてないが、いい泳ぎができているのは自分でも実感している。世界選手権でも納得のいく泳ぎで結果を残したい」と表彰台を目標に掲げている。ベッラストには地の利やバックアップも期待できるだけに、世界選手権でも好タイムをマークする可能性がある。瀬戸と萩野はこのベテランスイマーに後れを取りかねない。