連続スタメン落ちで打線沈黙…巨人“阿部依存”の不安的中
重労働の捕手を長年務めたため、38歳の阿部は満身創痍。不安は「脚」というが、ふくらはぎや太もも裏など、たいていの箇所に故障歴があり、いつ再発してもおかしくない状態だ。高橋監督が捕手復帰を断念し、完全に一塁専念を決断したのも、全身ボロボロだからである。
昨季は交流戦中の5月31日に一軍初昇格。後半戦に入った7月に4番に座ると、破竹の勢いで首位の広島を猛追し始めた。
前日、高橋監督は「慎之助ばかりに頼るわけにはいかない。今日は慎之助抜きでもいいゲームができた。引き続き他の選手は頑張って欲しい」と話していたが、欠場2試合目で高い依存度が露呈した。3番・坂本はこの日も2安打で打率・356と好調をキープしているが、4番に阿部が座っていればこその相乗効果という声もある。仮に大黒柱が離脱するようなら、坂本ひとりにマークが集中するからだ。
阿部がこのまま4番としてチームを牽引してくれれば優勝奪回、離脱したらアウトというような構図。要は阿部次第という指揮官が言うまでもなく、危うい状況なのは間違いない。