5連勝で首位快走も 虎ファン“半信半疑”にこれだけの理由
■1番、5番に不安アリ
阪神は今季、オリックスからFAで糸井を獲得し、懸案だった3番を固定することができた。連勝期間中、8番を打つ梅野が打率・500、1本塁打、8打点と大当たり。福留、鳥谷のベテラン勢がこの日、全6打点を挙げたように好調を維持しているが、開幕前に4番構想もあった期待の原口はここまで打率・231、2本塁打、12打点と不振が続いている。新助っ人のキャンベルもベンチスタートが多く、広島3連戦は中谷が5番に座った。
「広島戦の3連勝はチームにとって大きな励みになるでしょう。投打で好調な選手が不調の選手をカバーしていることが勝因です。しかし、開幕直後に10連勝した広島はエースのジョンソンが故障離脱中。二塁の菊池が外れた途端、歯車がかみ合わなくなっている。阪神も課題はあります」とは、阪神OBの評論家・福間納氏である。
「打線は大砲が不在ですから、つないで得点するしかない。しかし2番の上本が5日の試合で右足首を捻挫。1番に固定したい高山は昨季よりもスイングに粘りがなく、淡泊になっている。本来は3番の糸井、4番の福留の後ろを打つ原口に関しても、左肩の開きが早く、打撃フォームを崩している印象。今は3、4番と下位を打つ鳥谷が好調を維持しているものの、ここ数年はずっと貧打に苦しんできた打線です。福留、糸井、鳥谷の誰かが機能しなくなった時が怖い。安定した得点力を維持するには、1番、5番をしっかり固めることです」