水面下で有望選手と接触 メジャースカウト日本視察の実態
まだ満足に動けない大谷はともかく、それ以外の選手を正当に評価するには生で見るのが一番に違いない。
さらに言えば、現行の入札制度は移籍金付きのFAのようなもの。選手がある程度自由に移籍先を選べるだけに、最後にモノをいうのは条件でありコネクションだ。いまのうちから、つながりをつくっておけば争奪戦で優位に立てる。
しかし、だからといって公然と選手に声を掛ければタンパリングを疑われる。ドジャースは昨年、WBC強化試合の試合前に、主砲のエイドリアン・ゴンザレスとスカウトが大谷に球団のロゴ入りバッグをプレゼントして大問題になった経緯がある。
マスコミを通じて選手に球団名や自分たちの存在をアピールするだけでも収穫と言うスカウトも中にはいるが、彼らがそれだけのためにわざわざ来日するとも思えない。
■西武・菊池をめぐり早くも争奪戦
今年の年明け、ナ・リーグ西地区のある球団の職員が沖縄で菊池と接触した。それも、あえて報道陣に自主トレを公開する前のタイミングを狙ったという。