海外若手が急伸 故障続きの錦織を脅かす下からの突き上げ
故障が多い錦織は今年も3月のマイアミ・オープンで右手首を痛め、1カ月半後のマドリード・オープンで再発。ジョコビッチとの準々決勝を棄権した。あるテニス関係者が言う。
「錦織は178センチと、ツアーでは小柄。ハードな日程も故障の原因と言えますが、体のどこかに不安を抱えながら試合に出れば、必ず別の箇所に影響する。要するに負の連鎖でしょう。14年8月に右足親指の嚢胞手術をした後に2試合を欠場、いきなり全米に出てきて準優勝した。十分な休養が奏功したし、この頃と比べると体力面で下降線に入った感は否めない。そのうえズベレフやティエム(23=世界7位)のように力のある若手も出てきたのだから、マスターズや4大大会制覇はますます厳しくなる」
錦織はまさに正念場を迎えている。