もうメジャー8球団 ハム大谷“詣で”二軍調整中も続く理由
この代理人関係者の言う「日本人エース」とはダルビッシュや田中を指すのだろう。「彼らのいない球団」だとすれば、大谷の視線は現時点でレンジャーズとヤンキース以外に向いていることになる。
大谷は岩手の花巻東高時代、日本のプロ野球でなく直接、メジャーに挑戦しようとした。根底には「人と同じことをしちゃいけない、人と同じことをしても同じようにしかならない」との父親の思想がおそらくある。だとすればダルや田中の後を追うより、あくまで自分自身で新たな道を切り開きたいのではないか。そう考えれば高校卒業時に「二刀流」という前代未聞のスタイルを提示した日本ハムを選んだのも納得できる。
もうひとつの「やり甲斐のある球団」とは非常に抽象的というか、あまりに漠然としていて、どうとでも受け取れるフレーズではある。常勝球団の一員として勝利に貢献するのも、若手中心のこれからというチームで勝利を目指すのも「やり甲斐」だろうが、開拓者を目指すフロンティア精神が旺盛だとすれば、常勝球団よりこれからブレークする可能性のある球団を選択する確率が高いのではないか。
いずれにせよメジャー球団は、カネが決め手にならないと受け止めているからこそ、大挙して大谷に群がっているに違いない。