もうメジャー8球団 ハム大谷“詣で”二軍調整中も続く理由
昨秋合意したメジャーの新労使協定で、25歳未満の海外選手の契約金は最大約6億3250万円に制限される。マイナー契約のスタートになるから、原則、大型契約は結べないことになった。それでも、例えば2年目以降の年俸をドカンと弾むなど抜け道がないわけではない。
■「お金じゃない」は本音
フツーに考えれば最終的にモノをいうのはカネだ。メジャーでカネは選手の価値を測る重要な物差しでもある。13年オフ、楽天から入札制度でヤンキースに移籍した田中将大も、最終的な決め手はカネだったという。
まして大谷は「田中以上」の評価。それこそドジャースやヤンキースなどの金満球団以外はベタ降りかと思ったら、さにあらず。アスレチックスやパドレスを含め、必ずしも資金が潤沢でない球団のスカウトたちまでせっせと鎌ケ谷に足を運んでいる。米西海岸のさる代理人関係者がこう言った。
「大谷の希望、移籍に際しての選択基準が、メジャーサイドに伝わっているからではないでしょうか。本人は日本人エースのいない球団、やり甲斐のある球団を希望しているともっぱらです。つまりカネが最優先ではないということ。新労使協定で契約金が制限されると聞いたとき、『お金じゃない』と言ったのは本音なのです。それで資金力の乏しい球団も、自分たちにも脈があると踏んでいるのでしょう」