恵まれた組み合わせ 早実清宮は“最後の夏”に甲子園なるか
早実野球部OBが言う。
「春の関東大会前まで正捕手だった雪山は、1年生だった昨夏の新チーム結成時に外野から捕手へ。打撃でも右打ちから左打ちへ転向している。攻守で急造ながら強力打線の中で主に3番の清宮につなぐ2番を任されている。直球は130キロ台半ば。スライダー、フォーク、シンカーなどの変化球も投げる。器用で野球センスの塊のような選手」
■楽勝ブロック、ライバルは激戦区
西東京大会は、こちらもセンバツに出場した日大三との「2強」対決に注目が集まる。高校野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏は、大会序盤をこう見る。
「早実はかなり組み合わせに恵まれました。8強まではほぼフリーパス。準々決勝で対戦が予想される第5シードの日本学園戦が最初のヤマでしょう。といっても、昨秋の都大会で早実は10―1で七回コールド勝ち。早実の視界には入っていないでしょう。ただ、日本学園は春にベスト16に食い込んで30年ぶりのシード。先日、練習試合を見ましたが、学校中が盛り上がっています。神宮は早実の応援一色になる。学校の後押しはプラスでしょう」