「差は今後も開く」 広島独走に巨人OB高橋善正氏が嘆息

公開日: 更新日:

 巨人の鹿取GMが6月に就任した際、キーワードに挙げた「スカウティング」と「育成」が、くしくも広島の強さにつながっている。広島の球団関係者がこう明かす。

「高校生のいい選手を取るというのが球団方針というか根底にある。即戦力の大学や社会人出身と違って、球団の色がつけられる。ノビシロが大きく、爆発力を秘めています。ドラフト対象選手を数値化している球団もあるようですが、うちはアナログ。特徴は担当スカウトの意見が重視されること。他球団はスカウト部長が視察した試合で活躍しないと、指名が見送られたりしますが、うちはスカウト会議で担当が推薦したら、意見を尊重してもらえる。逆に他球団が評価している選手でも、担当が『自分は○○なところを評価していません』と言うと、『なるほど。そういうことか』と、そういった意見も反映される。たとえ指名を見送った選手が他球団で活躍しても、上から『どこ見てるんだ』と叱責されたりはしない。もちろん反省はしますが、これがないから萎縮することがない。周りと同じような無難な選手を推すことなく、意見が言える」

 この関係者が続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…