「差は今後も開く」 広島独走に巨人OB高橋善正氏が嘆息
巨人の鹿取GMが6月に就任した際、キーワードに挙げた「スカウティング」と「育成」が、くしくも広島の強さにつながっている。広島の球団関係者がこう明かす。
「高校生のいい選手を取るというのが球団方針というか根底にある。即戦力の大学や社会人出身と違って、球団の色がつけられる。ノビシロが大きく、爆発力を秘めています。ドラフト対象選手を数値化している球団もあるようですが、うちはアナログ。特徴は担当スカウトの意見が重視されること。他球団はスカウト部長が視察した試合で活躍しないと、指名が見送られたりしますが、うちはスカウト会議で担当が推薦したら、意見を尊重してもらえる。逆に他球団が評価している選手でも、担当が『自分は○○なところを評価していません』と言うと、『なるほど。そういうことか』と、そういった意見も反映される。たとえ指名を見送った選手が他球団で活躍しても、上から『どこ見てるんだ』と叱責されたりはしない。もちろん反省はしますが、これがないから萎縮することがない。周りと同じような無難な選手を推すことなく、意見が言える」
この関係者が続ける。