モデル恋人との関係も影響? 錦織「今季不振」本当の理由
■長期的な展望が見えてこない
成績に関しては、テニスに詳しいスポーツ心理学者の児玉光雄氏(追手門学院大客員教授)が、技術とメンタルの問題と指摘する。
「今季の錦織選手のサービス・レーティングは昨季の30位から36位に落ちた。しかも、ファーストサービスの入る確率は61%と低い。ファーストサービスはスピン量より速度を重視していると思いますが、スピードをやや落としてもサーブを入れる確率を上げたい。メンタル面に関しては、タイブレークの勝率やブレークポイント獲得率、ファイナルセットの勝率など、重圧のかかる場面の成績を表したアンダープレッシャー・レーティングに出ている。昨季は4位ですが今季は18位。タイブレークを取る確率は64%から51・7%まで悪くなっている。プレッシャーのかかる状況で弱くなったのは感情の起伏が激しいからです。以前はポイントを取っても取られてもポーカーフェースでしたが、今季はラケットを投げつけるシーンも目立ち、次のプレーまでに気持ちを切り替えることができない。この2点は28日開幕の全米オープンに向けて大きな課題です」