延長戦で決勝打も…鳥谷の“大仕事に”虎指揮官は心中複雑

公開日: 更新日:

 ベテランの一振りが試合を決めた。

 20日の試合で中日を3タテした阪神。勝利の立役者となったのが、鳥谷敬(36)だ。延長十一回、2死二、三塁の場面で逆方向へ殊勲の左前打。2日連続猛打賞の活躍で2000安打まで残り14本に迫り、打率も.311と絶好調だ。

「積極的にいきたいと思ったのが、いい結果につながった」

 と話した鳥谷に、金本監督も「ベテランが大仕事をしてくれた」と笑顔を見せた。

 しかし、内心は複雑だろう。鳥谷の存在こそ、指揮官が取り組んでいる「超変革」、若手育成を阻む最大の壁でもあるからだ。

 鳥谷は33歳だった2014年オフに、5年20億円で阪神と契約延長。確かに攻守にわたって安定感のある選手だが、それにしても、いま現在の彼に1年4億円の価値があるかどうか。契約満了時には38歳になっているベテランに、ここまで札束を積んだ理由は2つ。1つは鳥谷がメジャー移籍をちらつかせたこと。そして2つ目こそが阪神の悪しき体質、「人気選手の過剰優遇」だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…