巨人ナイン“CS下剋上”モード 広島主砲離脱で俄然やる気
常に優勝が義務付けられている巨人に、「CS狙い」というのはモチベーションにならないらしい。とはいえ、この10年間、CSに出られなかったことは一度もない。それが途切れようとしている。そんな巨人ナインをピリッとさせるのが、鈴木の離脱なのだ。
巨人は今季の広島戦5勝15敗。セ・リーグで唯一負け越している相手だ。この対戦成績が、4位に低迷する元凶であり、広島が首位を走っている要因となっている。
巨人は今季、鈴木に打率・310と打たれ、先発3本柱の一角・田口は2本塁打を浴びている。
「広島は打点王のポイントゲッターを失ったわけで、CSではセの他球団にもチャンスが出てくる。誠也がいなければ勝てる、じゃないけど、特に広島に一方的にやられ続けている巨人は『いける』と思ったんじゃないか。鹿取GMをはじめとした現体制は、球宴期間中に専従スコアラーを配置するなど、対広島を強く意識しているだけに、俄然モチベーションが上がるはず」(球界関係者)
巨人は阪神との3連戦を経て来週29日から広島とのカードが組まれている。鈴木の離脱は、巨人ナインの「CS下克上」という、新たなモチベーションにつながる可能性がある。