世界選手権で躍進 “柔道復活”の秘密と世界連盟の嫌がらせ

公開日: 更新日:

 柔道の“ID化”にも力を入れた。全日本柔道連盟科学研究部を中心に約1万試合のデータを収集、分析して国内外の強豪選手を数値化。選手個々の弱点、技の比率やポイントを取った時間帯、国際試合を担当する審判の傾向まで調査対象にして、情報を共有するようになった。

 それが、15年の世界選手権(カザフスタン)で金8、銀4、銅5の躍進につながり、昨16年のリオ五輪での金3、銀1、銅8と復活の足掛かりになったのは確かだ。

 気の早いスポーツマスコミは例によって「お家芸復活」「最強ニッポン」「東京五輪でもメダルラッシュ」と大騒ぎしているのだが、今大会の結果は信用していいのか。辛口の柔道関係者に言わせれば、男子が全階級でメダルを獲得したリオ五輪の結果も、

「前年のカザフスタンでの世界選手権と比較すれば、リオでの男子の金2個は後退したともいえる。ライバル国に研究された結果でしょう。五輪翌年の今大会にしても、強豪国は世代交代の時期でトップ選手も調整段階。五輪は別物と考える必要はある」


 と言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動