年間王者狙う松山英樹 最終戦の難グリーンをどう攻略する
■波に乗りにくいフロントナインをどう切り抜けるか
今季の松山は、後援競技のヒーロー・ワールドチャレンジを除けば、優勝した3試合は全て初日スコアが60台。初日のフロントナインでパッティングに自信が持てれば、多少スコアに浮き沈みはあっても上位争いに加われる力はある。
ただし、昨年大会から同コースはフロントナインとバックナインを入れ替え、アウトの方が難易度が高い。イーストレークのグリーンは基本的には受けグリーンだが、やや右に曲がる1番(469ヤード・パー4)は、奥右から左手前へときつい傾斜がある。第1打はフェアウエー左サイドに運ばなければバーディーチャンスにつけられず、ピンポジションによってはいきなりボギー発進になりやすい。6番(525ヤード・パー5)などバーディーが取りやすいホールもあるが、8番、9番も厄介だ。特に左サイドが池の8番(471ヤード・パー4)はグリーンのセンターに「山の背」があり、昨年の平均ストローク数は4.299。ピンが奥に切られると、グリーンを外した際のアプローチが難しい。9番(235ヤード・パー3)も2段グリーンで最もパットが難しいホールといわれている。