年間王者狙う松山英樹 最終戦の難グリーンをどう攻略する
1000万ドル(約11億円)のボーナスはまだ消えていない。PGAツアーのシーズンチャンピオン・年間王者を決めるプレーオフシリーズ最終戦、ツアー選手権が21日に開幕する。
3戦が終わってフェデックスカップポイント30位までの選手で争われる今大会。それまでの獲得ポイントはリセット、条件はさながら全選手に年間王者のチャンスが与えられ、4年連続出場の松山英樹にも権利がある。
しかし、松山にとって開催コースのイーストレークゴルフクラブ(米ジョージア州アトランタ=7311ヤード・パー70)は難敵だ。
松山は2014年からこの試合に出場し、今年が4回目。別表のように毎年スコアと順位を上げており、今年はさらなる上位の成績に期待がかかるが、問題は課題といわれるパッティングだ。
松山はプレーオフ第1戦のノーザントラストは通算3オーバーで予選落ちした。米東海岸北部では珍しいポアナ芝のグリーンに苦戦していた。
今回のグリーンもベント芝ではなく、暑さに強いバミューダ芝だ。イーストレークでは、「ウルトラドワーフ」というバミューダ芝の新品種を使っている。沖縄などのゴルフ場で見られるバミューダ芝とは異なり、密度が非常に高く、葉幅も細い。低い刈り高が可能で、ベント芝と遜色のない転がりや速さが出せるといわれている。それでも微妙なタッチはベント芝とは異なる。