山崎裕之氏が巨人に提言 広島退団2コーチを獲得すべき
巨人は今季、4位に低迷し、CS創設以来初めてCS進出を逃した。エース菅野を擁する投手陣はリーグトップタイのチーム防御率3・31をマークしたが、攻撃陣の低調が響いた。
新加入の助っ人マギーが活躍をしたものの、FAで獲得した陽岱鋼が故障で出遅れるなど期待外れ。岡本和真ら若手の伸び悩みもあり、結局、昨季同様、開幕4番を務めた38歳の阿部や36歳の村田といったベテランに依存するしかなかった。
ベテランが打てば勝つし、打てなければ負けるという構図から抜け出せず、昨年に続いてチーム打率・249の貧打に泣いた。盗塁数もリーグ4位の56。エンドラン、盗塁など小技、足技を絡めた攻撃のバリエーションの少なさは致命的で、完封負けは14試合を数え、1点差試合は13勝27敗と大きく負け越した。
評論家の山崎裕之氏がこう言う。
「昨オフにFAで陽岱鋼、山口俊、森福允彦の3人を獲得するも、期待を大きく下回った。Bクラス転落の要因は、編成方針が間違っていることにある。他球団から出来上がった選手をカネとカンバンで連れてくるのはあくまで応急処置でしかない。その結果、若手は出番を失い、モチベーションが落ちる。坂本勇人がそうだったように、中長期的な視点で若手をレギュラーに育て上げることがチーム再生において大事なのに、今オフも中日のゲレーロや西武の牧田らをリストアップし、安易な補強に頼ろうというのでしょ? 同じ補強をするなら、育成に定評がある広島のコーチを獲得する方がよほど効果がありますよ」