CS先発セオリー通りも…梨田楽天“初戦捨て”の奇襲あるか

公開日: 更新日:

■過去の短期決戦では“奇襲”も

 西武の橋上ヘッドコーチは梨田監督の先発発表前、こう話していた。

「十分ありうる。CSファーストステージで負けるのも、ファイナルステージで負けるのも同じだと考えれば、十分アリな作戦だと思う。ウチは菊池を除けば、絶対的な投手が不足している。しかも、則本、岸は完投能力が高く、ハマれば非常に怖い投手。もちろん、初戦を捨てる以上、リスクは高いが……」

 それがセオリー通り、正面からがっぷり四つに組んでくれたから、西武としては願ったりかなったりだ。

 過去の短期決戦では、対戦相手をあっと驚かせる奇襲もあった。日本ハムの大沢監督は82年のプレーオフ初戦、右手小指を骨折していた工藤幹夫を先発させ、好投を生んだ。95年の日本シリーズではヤクルトの野村監督が、右肩を痛めて戦線離脱していたブロスを初戦の先発に使って、まず1勝を挙げた。

 梨田監督は今季が2年契約の最終年。来季の契約はCSの結果次第といわれている。冒頭の予告先発は、「あの発言はナシだ」と奇襲を仕掛けることも可能だが、さて、その度胸があるかどうか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動