押し出し四球に喜び爆発 ダルは来季カブスの報復に要注意
ドジャースのダルビッシュ有(31)が投打にわたる活躍で、29年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。
投げては6回3分の1を6安打1失点で、ポストシーズン2勝目をマーク。打っては3―1の六回2死満塁の場面でストレートの押し出し四球を選び、ポストシーズン初打点を挙げた。
ダルは審判から「四球」をコールされると、ガッツポーズこそ控えめながらも、貴重な追加点に興奮を抑えきれなかったのだろう。一塁に向かう際には何ごとか叫びながら、バットを地面に叩き付けて喜びを爆発させた。
試合後のダルは「(六回の打席は)四球か死球が起きたらいいなと思っていた」と振り返ったが、今後はカブスとの因縁に発展しかねない。
メジャーでは投手、野手とも派手に喜びを表すのはご法度。度が過ぎると、侮辱行為と取られ、報復の対象になるからだ。
ダルは今季限りでのドジャース退団が濃厚とはいえ、どの球団に移籍しても来季のカブス戦は要注意だ。シーズン終盤の遺恨が翌年にも持ち越されるのは珍しくない。今季、ブルージェイズの主砲バティスタがレンジャーズ戦で相手投手の執拗な内角攻めに遭ったが、これは昨季の危険なスライディングが伏線となっている。
来季のダルは、カブスバッテリーの報復に要注意だ。