押し出し四球に喜び爆発 ダルは来季カブスの報復に要注意

公開日: 更新日:

 ドジャースダルビッシュ有(31)が投打にわたる活躍で、29年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 投げては6回3分の1を6安打1失点で、ポストシーズン2勝目をマーク。打っては3―1の六回2死満塁の場面でストレートの押し出し四球を選び、ポストシーズン初打点を挙げた。

 ダルは審判から「四球」をコールされると、ガッツポーズこそ控えめながらも、貴重な追加点に興奮を抑えきれなかったのだろう。一塁に向かう際には何ごとか叫びながら、バットを地面に叩き付けて喜びを爆発させた。

 試合後のダルは「(六回の打席は)四球か死球が起きたらいいなと思っていた」と振り返ったが、今後はカブスとの因縁に発展しかねない。

 メジャーでは投手、野手とも派手に喜びを表すのはご法度。度が過ぎると、侮辱行為と取られ、報復の対象になるからだ。

 ダルは今季限りでのドジャース退団が濃厚とはいえ、どの球団に移籍しても来季のカブス戦は要注意だ。シーズン終盤の遺恨が翌年にも持ち越されるのは珍しくない。今季、ブルージェイズの主砲バティスタがレンジャーズ戦で相手投手の執拗な内角攻めに遭ったが、これは昨季の危険なスライディングが伏線となっている。

 来季のダルは、カブスバッテリーの報復に要注意だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…