ケガを抱えても無理を 清宮の強メンタルがプロではアダに
10月、プロ入りを表明した会見では「たくさんの方の応援が自分の力になった。プレーを見ている人たちを幸せにしたり、感動させられる選手であることがあるべき姿。自分の理想像はそこにある」と話した。今年、熊本や香川など全国各地の招待試合に出場。沖縄では4県連続となる本塁打を放ち、1500人の観衆を沸かせた。
試合後、「たくさん来ていただいたほうが楽しい。醍醐味でもある。来ていただいた方たちに満足して帰っていただくのが自分の中でモチベーションになっている」と言った。高い目標を掲げながら、周囲の期待に応えようという気持ちは人一倍強いのだ。
■寮と室内練習場が隣接
日本ハムに入団すれば、来年1月の入寮日を皮切りに、多いときは何百人もの報道陣と1万人を超えるファンが鎌ケ谷に殺到する。清宮はフィーバーに対して“免疫”がある。マスコミの過熱報道に踊らされるタマではないが、周囲の期待は、高校時代の比ではなくなる。さる球界OBは、「プロはファンあっての客商売。野手としてレギュラーを張っていくには、1試合たりとも休めないという『心』の強さは必要ではありますが……」と、前置きしつつ、こう言った。