メジャーが夢 ダルや大谷のようにポスティングは使えるか
ドラフトで日本ハムが交渉権を得た早実・清宮幸太郎(18)の夢は「メジャーリーガーになること」だ。
ドラフト当日の会見でも公言。本紙記者の「日ハムはポスティングの前例がある球団。日ハムが交渉権を獲得した際、そうした事情も頭をよぎったのか?」という質問に、「まだまだそんなことを言える立場ではない」と言いながら、「これから先の自分次第だと思います」と答えた。入団後の努力や結果次第で、夢は実現すると考えているのだろう。
日本ハムには実際、選手をポスティングシステムでメジャーに送り出した前例がある。2011年オフのダルビッシュ有(31=現ドジャース)と、今オフ、同制度を利用してメジャー挑戦するであろう大谷翔平(23)だ。
それならメジャーリーガーになりたい清宮も、日本ハムにポスティングを認めてもらえるのか。
「ダルが入団したときには、確かにポスティングによるメジャー移籍を認める密約があった」と、さる日本ハムOBがこう続ける。
「ダルは日ハムの単独1位指名だったにもかかわらず、ドラフトから契約に至るまでほぼ1カ月かかっています。ダルサイドがメジャー行きに積極的で、契約の中に将来のポスティングを認める条項を入れて欲しいと言ってきて、モメにモメたのですよ。その結果、西武の松坂大輔並みの成績を挙げることを条件に、ポスティングを認める約束をしたというのです」