4場所連続休場の稀勢の里 「白鵬に頭下げ稽古を」と苦言
「あんな相撲しか取れないのでは引退しても惜しくない。むしろ、闘志あふれる相撲の日馬富士こそ引退させたくないですよ」
こう話すのは相撲評論家の中澤潔氏だ。
11月場所10日目の昨21日、横綱稀勢の里(31)が休場届を提出。今場所は1場所の最多タイ記録となる金星5個を配給し、4勝5敗の体たらくだった。
これで4場所連続休場。次の1月場所次第では進退問題に発展することは避けられない。
冒頭の中澤氏は「必死さがどこにも見えない」と言う。
「確かに春場所以降、ケガに悩まされ、相撲勘の衰えなど技術的な面でも不安はあるでしょう。しかし、今の稀勢の里はそれ以前の問題です。『休場が続いているので、この場所にかけるしかない!』という気持ちがあるとはとても思えない。体もブヨブヨだし、相撲も消極的。対照的なのが白鵬です。ダメ押しをするなど相変わらずの面もあるが、相手に向かっていく闘志は素晴らしい」
場所前は順調といわれていたが、稀勢の里はほぼ同じ相手としか稽古をしない。一門連合稽古では嘉風や琴奨菊、部屋では後輩の高安と、互いを知り尽くした相手とばかり相撲を取っている。しかし、そこからは何の変化も生まれない。