FA大和の人的補償で阪神獲得 DeNA尾仲は“超掘り出し物”
阪神サイドはプロテクトリストを受け取った瞬間、ニンマリしたという。
10日、DeNAへFA移籍した大和(30)の人的補償として、昨年のドラフト6位右腕・尾仲祐哉(22=広島経大)を獲得すると発表。金本監督、フロントを含め全員一致で獲得が決まり、さっそく来季の一軍戦力として計算に入れている。
この尾仲は、173センチと小柄ながら最速150キロと縦のスライダーを武器とするパワー投手。5月に一軍初登板を果たすも、プロ2戦目となった広島戦で5失点するなど、2試合で計8失点と打ち込まれ二軍へ逆戻りしている。横浜OBが言う。
「ボコボコに打たれ、ショックのあまりマウンドでは頭が真っ白になったそうですが、そこから尾仲は、『自分には追い込んでからの決め球がない』と、曲がりが小さい高速スライダーを短期間で習得した。これが奏功し、二軍では主にリリーフとして25試合に登板、32回3分の2で防御率1・38と結果を残した。一軍がCS争いを繰り広げる8月に再昇格すると、下旬の広島戦で2試合計4イニングを無失点と好投。同一カード3戦連続サヨナラ勝ちをした初戦でプロ初勝利を挙げ、来季は一軍での活躍が期待されていた」